右椎骨動脈乖離で入院となった千鳥ノブ。
診断によると1か月程度の安静が必要だそうだ。
9年前には、左椎骨動脈乖離で入院した千鳥ノブ。
「右椎骨動脈乖離(みぎついこつどうみゃくかいり)とは?」
動脈乖離:動脈の壁は内側から内膜、中膜、外膜の三層構造をしている。
このうち一番内側の内膜に傷がついて、そこから血管の壁の中に血液が入り込み、血管が裂けていく状態の事。
首から脳に血液を送っている動脈には、首の前側にある頚動脈と首の骨の中にある椎骨動脈がある。
全身の動脈で起こるリスクはあるが、頭部では椎骨動脈の解離が最も多いと言われてる。
椎骨動脈が解離すると突然の激しい頭痛が起こる。
早期に適切な治療を行えば大事に至らない。
しかし、ほおっておくと脳梗塞等、致命傷になりかねない。
脳梗塞やくも膜下出血になることも…
症状としては、後頭部から首の後ろのあたりに、突然激しい痛みを感じ、それが数日間続くとのこと。
ものすごく辛そうですね。
中高年の男性に多い病気らしい。
数日後に退院できる見込みと診断された千鳥ノブ。
退院後は1か月ほど安静にしなければならないとのこと。
「9年前の2013年には未破裂左椎骨動脈解離」
9年前には、左椎骨動脈乖離で入院した千鳥ノブ。
Q.
椎骨動脈解離とは、再発するのか?
今回の病気との関係性は?
A.
右椎骨動脈解離と左椎骨動脈解離では、場所が違うため直接の関係性は低い。
しかし、同じ病気を何度も発症させてるという事はおそらく血管が弱いのかも?
「過去にに椎骨動脈解離を発症した芸能人」
2018年4月16日、俳優の窪塚俊介が椎骨動脈解離のため入院し、5月5日開幕の出演舞台「たいこどんどん」を降板した。
窪塚俊介の初期症状としては22日夜、同舞台の稽古後、レストランで食事をした帰路で激しい頭痛に見舞われた。
20分ほど座り込み、嘔吐し、帰宅。元看護師の妻が救急車を呼び、搬送先の病院でCT検査などを受けたが異常が認められず自宅へ戻った。
翌日、稽古に参加したが途中退出し改めて脳外科で検査した結果、椎骨動脈解離と診断され、入院していた。
中高年に多い病気だが彼は当時36歳。
30代でも油断はできない。
突然の激しい頭痛には警戒したほうがよさそうだ。
2020年8月12日には、俳優の浜野謙太が椎骨動脈乖離で2週間入院していたことをTwitterで公表した。
彼の当時の年齢は39歳。
2021年1月20日の深夜2時頃、病院に緊急搬送されたのは爆笑問題の田中裕二。
前大脳動脈の解離から、くも膜下出血と脳梗塞を起こしていたらしい。
山口もえさんが深夜に早期の対応をしたおかげで大事に至らなかったそうだ。
病院側としては、深夜でもためらわず救急要請してくださいとのこと。
少しでも対応が遅れると最悪、死に至ってしまうことも。
「脳卒中とは?」
卒:突然、にわかに
中:あたる
突然具合が悪くなる様を表している。
脳に突然何かが起こることをいう。
分類としては、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分けられる。
脳梗塞とは?
脳の動脈が何らかの原因で閉塞し、その動脈の先にある細胞が死んでしまうことで何らかの症状を呈するもの。
脳出血とは?
脳内の血管が何らかの原因で切れてしまい、周囲に出血してしまうもの。
くも膜下出血とは?
脳の表面には軟膜、頭蓋骨の直下には硬膜とくも膜があり、3層構造になっている。
軟膜とくも膜の間には、くも膜下腔という空間があり、ここを走行する比較的太い動脈や動脈瘤が破裂し、くも膜下腔に出血するもの。
脳卒中になるとどうなるのか?
脳細胞は死んだら元に戻らない。
脳梗塞で血管が詰まり、体を動かしたり、何らかの感覚を司る部分の細胞がやられたり、その神経の通り道がやられると、機能が障害される。
手足の麻痺や痺れ、歩きにくさや喋りにくさなどを自覚する。
呼吸器までいくと呼吸が止まってしまう。
脳出血などで脳が圧迫されると、同じく脳の機能が障害される。
頭蓋内は容積が限られているので、多量に出血すると一気に脳機能が停止することもあり得る。
出血量によっては即死する。
「突然痛み出す」
突然痛みが起こるという状況は、何かが裂けたり、ねじれたり、詰まったりという物理的な変化によりおこる。
脳動脈解離では血管壁が裂けるので、突然の頭痛につながる。
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